当店の出航に関わる安全管理について
重要なお知らせ沖縄アイランドクルー代表の山本と申します。
先週北海道にて痛ましい事故が発生しており
当日当該船に乗船されたゲスト様の事を思うと
心が張り裂ける思いでございます。
当店でも自社船を使用したサービスを行っており
安全管理についてお問い合わせもいただいております。
2006年の創業以来大きな事故なくここまで来れているのは
「断る勇気」を持って目先の利益にとらわれず、常に慎重に安全最優先を
実施して来ているからだと思っております。
実際、他業者様より催行率が低い傾向にあり、
時には、「これで中止なの?」というお声をいただく事もございますが
万が一は絶対あってはならないのです。陸から見る海と、
実際に海に出て見る海とでは格段に違います。
「今日の海なら何とか大丈夫でしょう」では駄目なのです。
「絶対大丈夫」ではないと駄目なのです。
今後も、ゲスト様にもご協力いただき、安全最優先を心がけて
皆様にサービスを提供し、沢山の笑顔をいただければと存じます。
当店の安全管理については下記の通りです。
1;出航中止の判断について
A:警報が出ている場合は出航中止
B:注意報の場合は以下の場合については出航中止
波高2.5m以上 風速7m以上
C:当日早朝に実際の海を見て最終判断とする。
予報より時化ている場合は出航中止、予報より時化ていない場合でも
時間経過とともに時化る可能性がある場合は出航中止とする。
D:ホエールウォッチング業務に至っては同業者の出航可否判断も必ず参考にし、
出来る限り1隻での開催を避ける。
2:近海の出航
A:沿岸、近場で穏やかなポイントでの出航
シュノーケルダイビングポイントはもちろん、ポイントまでの航路上も
安全が確保出来ている場合にのみ出航を許可する。
3:天候・海洋状況判断の情報源
A:Yahoo天気・ウィンディ・気象庁HP以上3サイトから情報を収集し
波高、強風の最も高い予報を参考にする。
B:早朝、船長が実際の海を見て判断
4:船の装備について
A:救命いかだや発煙筒等の法定備品の装備
B:ライフジャケットの着用義務(スタッフを含めた全ての乗船者)
C;GPSの装備
D:携帯電話の常備(全てのスタッフ)
5:船長の資格
A:ジェット、及び沖縄アイランドクルー3号(旅客定員12名)、7号(旅客定員24名)
小型船舶操縦免許取得者で実務経験3年以上、心肺蘇生法やレスキュー等を熟知して
いる事。(経験3年未満の者が操船する場合は必ず経験5年以上の者を同乗させる事)
B:沖縄アイランドクルー号(旅客定員35名)アイランドクルー龍号(旅客定員40名)
及びホエールウォッチング業務
小型船舶操縦免許取得者で実務経験5年以上、心肺蘇生法やレスキュー等を熟知して
いる事(経験5年未満の者が操船する場合は必ず経験5年以上の者を同乗させる事)
6:クルーについて
A:ホエールウォッチング業務においては、船長の他に必ず心肺蘇生法やレスキュー等
を熟知したスタッフが同乗する事。
B:ダイビング、シュノーケル、マリンスポーツについてはインストラクターが
レスキュー等熟知している事。管轄警察署にガイドダイバーもしくは
水難救助員として届け出している者を必ず同乗させる。
7:検査・点検等について
A:法定で定められた定期検査、中間検査は当然とし
1ケ月に1度の安全点検実施、船体亀裂がないか等を確認する。
B:出航前点検は必ず行う。燃料、オイル、冷却水、ベルトの緩み等は入念にチェック。
C:異常が認められた場合は速やかに修繕する事とし、修繕するまでの間は当該船の
使用を禁止する。
8:不定期航路事業届出済(みんな島~本部港間、及びホエールウォッチング業)
不定期航路事業申請にあたり、厳しい安全管理規定及び保険の加入が義務付けとなる
9:加入保険に関する事項
船客傷害賠償責任保険(1名5千万・1事故20億円)
国内旅行傷害保険(1名4百万・その他通院や入院にも対応)
両保険ともに大同火災海上保険株式会社
予備知識~沖縄の水温は冬で20℃前後 夏で28℃前後。
低体温症参考データ
水温0℃~5℃の場合、意識不明になるのに15分から30分 予想生存時間30分~90分
水温20℃~25℃の場合、意識不明になるのに2時間から12時間 予想生存時間3時間以上
沖縄の海温であれば、低体温症になるケースは少なくなります。
万が一、低体温症になったゲスト様への対応は、通常の溺れた方との対応と異なります。
そういった知識をスタッフ全員で共有しております。
以上になります。
不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
沖縄アイランドクルー
代表取締役 山本浩二